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治療の種類と解説

イントラレーシックとレーシックを比較

フラップの違い

フラップは薄いほど角膜の安定や矯正に有利です。マイクロケラトームを用いたレーシックのフラップは160μmですが、イントラレーザーを用いたイントラレーシックのフラップは100μmまで薄くすることができる上、マイクロケラトームよりもはるかに滑らかな面で、正確な厚さにすることができます。角膜ベッドを60μm厚く残こせる分だけ、矯正できる度数にも余裕ができます。
また、イントラレーシックのフラップのエッジは直角で、マンホールのような形状です。そのため、ズレやシワが起こりにくい、非常に安定したフラップが得られます。

 レーシックに用いるマイクロケラトームは、金属の刃を往復運動させて角膜を切り進めるため、フラップを薄く作ることには限界がありました。
また、写真のように微小なスジができてしまうという難点がありました。

 イントラレーシックのフラップは100μmまで薄く作ることができるため、マイクロケラトームよりも60μm厚い角膜ベッドを確保できます。
その結果、角膜はより安定性を増し、重い近視でも治せるようになりました。
写真のようにフラップ面も滑らかで、精密なフラップを作成できます。

角膜ベッド

図/角膜厚とフラップ、角膜ベッドの関係例えば、角膜が520μmの厚さで、-10Dの近視があると、切除の深さが120μmとなり、角膜ベッドが薄すぎて従来のレーシックができません。
イントラレーシックはフラップが100μmと薄いため、角膜ベッドが300μmとなり、治療可能となりました。

■角膜が520μm(マイクロメートル)の厚さで-10Dの近視の場合

  イントラレーシック レーシック
イメージ 図/角膜ベッドとフラップ。イントラレーシックの場合 図/角膜ベッドとフラップ。レーシックの場合
角膜厚 520μm 520μm
フラップ 100μm 160μm
図/フラップ作成イメージ
平面ガラスがついたアタッチメントを角膜に吸引固定し、イントラレーザーを照射してフラップを作成します。
図/フラップ作成イメージ
マイクロケラトームのブレードは左右に振動しながら角膜にフラップを作ります。フラップ作成中、眼球は吸引圧で固定されています。
図/フラップは直角
フラップ面は非常に滑らかで、エッジは直角できれいに作られており、レーシックと比較してフラップのズレやシワは起こりにくい構造です。
図/フラップは鋭角
ブレードの往復運動によって作られた微小なスジが認められます。スジによる回析現象でコントラストが低下します。エッジが斜めに作られており、フラップのズレやシワの原因となります。
切除 120μm 120μm
角膜ベッド 300μm 240μm
治療 不可
眼科学会では角膜ベッドを250μm残すよう基準を定めています。
錦糸眼科では、さらに安全性を考慮して、角膜ベッドを300μm以上残すようにしています。
イントラレーシックの優れた点   イントラレーシックの問題点
1. クリアな視界が得られる
2. 精密で滑らかな、安定したフラップ
3. 角膜が薄い方や強度近視でも受けられる
イントラレーザーが高価

米国海軍指定!パイロットにもイントラレーシック

 2005年1月、米国海軍医療センターは「イントラレーシックでの治療を受けた兵士は従来のレーシックよりも光の感受性が強く、視力回復の時間も大幅に短縮し、全ての期間でコントラストや視力もレーシックより優れていた」と発表しました。
2006年12月、米国国防省は、陸・海・空・海兵隊など屈折矯正治療を希望する全ての軍人にはレーシックではなくイントラレーシックを受けさせると発表しました。
また、これまで米軍パイロットにはレーシックを含めて全ての屈折矯正治療が禁じられていましたが、しかし、2007年5月、米海軍によってイントラレーシックが初めてパイロットに認められました。
過酷な条件下で優れた視力を要求されるパイロットにイントラレーシックが認められたのは画期的なことです。
2007年、わが国でも臨床治験が始まり、世界的にもイントラレーシックが急増しています。数年後にはほとんど全ての症例がイントラレーシックに代わると考えられています。

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